2009年4月アーカイブ

CIMG4087.JPGライカ動物病院の制服が本日よりリニューアルいたしました。まっ白くてノリの効いた服は本当に気持ちいいですね。動物病院では人間の病院とはちょっと違って激しい動きを伴う場合があるので白衣に「動きやすさ」と「丈夫さ」が求められます。あとしょっちゅう洗うので「乾きやすさ」も重要。で、いろいろサンプルを取り寄せてスタッフみんなで吟味した結果、今回の制服になりました。さて印象はいかがでしょうか?ぜひご意見をお聞かせいただきたいなぁと思います。

さて先日、 何気なくフィラリア症について個人の方が書かれたブログを読んでいてびっくりさせられました。

その方はご自身のブログにて、「フィラリアに感染しても今はフィラリアを殺す注射薬があるから大丈夫!だから私はウチの子達に予防薬をやっていません!」と堂々と書いておられました・・・。衝撃でした。確かに感染したフィラリアを殺す薬はあります。しかしそれはワンちゃんに安全な薬ではありません。投与した後、運悪く死んだフィラリアが肺や心臓の血管に詰まってワンちゃんに突然死を引き起こす可能性だってあります。だから基本的にはフィラリアの数を少しずつ減らしながら慎重に慎重に投与するんです。散歩や運動だって禁止です。そして何より重大なのはフィラリアが死滅してもフィラリアによって心臓が受けた障害は元に戻ることは無いのです。つまり心不全まで改善するわけではないのです。このブログを読んだ別のわんちゃんの飼い主さんが「そうなんだ」と鵜呑みにしたら・・・と思うとネットの恐ろしさを垣間見た気がしました。

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私が子供の頃はフィラリア症で亡くなるワンコがたくさん居ました。近所のワンコがフィラリア症の心不全からおなかに腹水が貯まったという話もよく聞きました。かかりつけの動物病院でフィラリア症という病気を教えてもらい「フィラリアなんて絶滅してしまえばいいのに」と思ったものでした。そして現在、さまざまなタイプのフィラリア予防薬があり、毎月一個飲んだり食べたりするだけでワンコの体になんの負担も無くフィラリア感染を阻止することが出来るようになりました。フィラリア予防の薬が出来て10年以上がたち、フィラリア症はいまや感染したワンコを見たことがないという人が居るほどの過去の病気になりつつあるのです。なのに・・・。なんだかとてもくらーい気分になりました。でも、私たち動物医療関係者が地道にフィラリア症について啓蒙していくしかありませんもんね!めげずに頑張ります

左写真は本物のフィラリアのホルマリン漬けです。容器はちょうどワンコの心臓くらい・・・これだけの虫が詰まると心臓の動きがどうなるか、たやすく想像できますよね?

 

フィラリア症についておさらいしておこう!と思った方はぜひ院長のコラムへどうぞ!

https://laica-ah.com/column/post-6.html#more

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昨日、4月2日は狂犬病予防集合注射の担当で大池公園へ行ってきました。

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前日に院長が「大池公園は楽しい」と言っていて、「何が楽しいんだろう?」と思っていたのですが、行ってみると・・・桜が咲いているじゃありませんか なるほど、このことかぁ~と納得。でも院長に言うと「桜もいいけどもっと楽しいことがあるから」と・・・一体何が起こるのかドキドキ・・・。

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東大阪市の職員の方々と一緒に会場の設営をし、予防注射の時刻となりました。そして一人目のワンちゃんがやってきたのですが・・・な、なんと!うちのケムじぃにソックリじゃありませんか

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あまりの驚きに思わず「うちのワンコとソックリです」と告白。すると飼い主さんが「さっき院長先生にも言われましたよ」と・・・先を越された そして次々にワンちゃんがやってきましたが、なにやら雑種のワンちゃんが多いような・・・雑種犬マニアの私にとってはもうパラダイスのような2時間でした。ちなみに他にもしらたま似のワンちゃんやポン太と同じビーグルちゃんも来てくれました。自分のウチの子と似ていると妙に親近感が湧きますよね。特に雑種犬はなかなか似た子に出会えないので嬉しかったです。

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院長は去年、大池公園で雑種犬のワンちゃんをたくさん見たので「楽しい」と言ったんですね。他にもそ知らぬ顔で私たちの前を素通りしようとするワンちゃんや緊張で固まっちゃうワンちゃんなど、さまざまなワンちゃんがいて、連れて来られた飼い主さんとのやり取り(リードを引っ張ったり、オヤツでつったり・・・)はほほえましかったです。でも「白衣の人が苦手」と言う子がいたのはちょっと寂しかったです 

次回は4月6日の午前中が担当です。どんな出会いがあるか・・・ちょっとドキドキです。なお、4月6日の午前診察は休診とさせていただきます。(午後は診察します。)当院の患者様には大変ご不便をおかけしますが何卒ご了承ください

 WHO(世界保健機構)が狂犬病の蔓延を防ぐには70%のワンコが予防を受けておかなければいけないとしていますが、現在の日本の接種率は実質30~40%ほどしかありません。つまり何らかのトラブルで狂犬病が発生したら一気に広がる危険性があるのです。安心してワンコと暮らせない、万が一の時にワンコを取り上げられる・・・なんて絶対イヤなので、今後もどんどん普及に努めてまいります