にゃんこの最近のブログ記事

フィラリア予防、狂犬病予防のシーズンがはじまり、土曜・日曜の待ち時間が長くなっております。ご来院の皆様にはご不便をおかけして申し訳ございません。

 

そんな中、わんちゃん、ねこちゃんだけお車で、飼い主さまが待合いで呼ばれるのをお待ちになる方がいらっしゃいます。わんちゃんやねこちゃんが一緒に居ないときには「ちゃんはいまどちらですか?」「車内でひとりではないですか?」「順番がきたら必ずお呼びするのでお車で一緒に待って下さい」とお伝えしています。

 

なぜなら今の時期が一番車内で熱中症になる危険が高いからです。みなさん真夏の車内にわんちゃんやねこちゃんをひとりにしますか?ぜったいにしませんよね。車内がすぐ高温になると分かっているからです。

 

しかし今の時期は外気はすずしくて湿度もそれほどでなく、車内が高温になるイメージはあまりわかないかもしれません。がお天気の日には車内はかなり短時間で高温になります。一説では外気温23度でも10分で車内の大人が熱中症になりえるそうです。(ちなみに日陰でもほぼ変わりないそうです。)

 

「ほんの5分、10分だから」「すこし窓をあけてるし」「日陰だし」「さっきまでエアコンかかってたし」そんなちょっとした油断で取り返しのつかないことになっては一生後悔することになります。実際に後悔、トラウマになってしまった飼い主さんを少なからず見てきた身として、最大限、「しつこい!」と思われるぐらいに注意喚起していきたいと思います。

感受性試験

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 我が家の重鎮、21歳のりゅう様の鼻水が止まりませんいつも鼻の下が湿っていて、朝にはふさがっていることも・・・。あお鼻が出てた時期もあったのでマシそうではあるのですが、抗生剤をやってる割に治りが悪いです。で、感受性試験を検査センターに依頼しました。鼻水を取って送るだけです。

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で、出た結果がこちら↓

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左のアルファベットが抗生剤の略語。右の+・-が効くか効かないかです。いま使っている抗生剤が「OBFX」ですので、これが効く菌はもう残っていないようですね。これが効かない菌たちが居残っているようです。で、さっそく「CP」を点鼻(鼻に直接入れる)で追加しました。

外来の患者さんでも感受性検査を依頼することがよくありますが、結果がことごとく-ばっかり(つまり多剤耐性)のこともあってショックを受ける事もしばしばです。これまで21年、りゅうには抗生剤は「必要なときに必要な量だけ!」を守ってきたのでこのような結果が出てちょっとうれしかったです。でもとにかくはやく鼻水が止まりますようにっ

 みなさま、保護犬や保護猫を引き取って飼うって抵抗ありますか?私はむしろペットショップでお金を出して買うことに抵抗があります。なんだかモノっぽくていやなんです・・・。

ちなみにウチのぽんたは我が家で唯一、ペットショップで購入した子なのですが・・・。

CIMG2295.JPG7年前、大阪の某ペットショップの一番奥の薄暗いケージに、フケまみれのガリガリに痩せた仔犬がいたんです・・・。見つけてしまったばっかりに、「ペットショップからは買わない」と決めていたのに院長と一週間悩んで結局買ってしまいました・・・それがぽんた

ぽんたの例外を除いては、犬も猫ももれなくもらった子です。頂き物です

 我が家が犬を飼い始めたのも保護犬がきっかけです。「おけむ」という雑種の老犬でした。

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おけむは以前働いていた病院に持ち込まれた野良犬で、警察に届けも出しましたが飼い主が見つからず、院長が引き取りました。

最初は人間不信なところがあり、びっくりして噛んだりしていましたが次第に慣れてからはちょっといやしんぼで本当に良い子でした。拾ったときが推定12歳くらいでしたが、一緒にキャンプに行ったり、海へ行ったり、毎日散歩に行ったりと、保護から5年間しっかり楽しませてくれました。

おけむを飼ってから、犬を飼う楽しみを改めて思い出し、そしてこんなことに

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これから犬を飼う人の10人に一人が、ペットショップではなくシェルターや保健所から犬をもらうと、殺処分をなくせるかも知れないそうです。犬を飼うときの第一選択になるといいなと思います。ぜひ皆さんもご家族で一度考えてみてください。

 東大阪の荒本にある府立中央図書館で保護犬や殺処分について考える写真展やってます。私も時間見つけて行こうと思ってます。入場無料だそうです。

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暑い暑いと思っていたら、急に朝晩涼しくなってきましたね。朝晩の気温差が激しい時は体調を崩しがちです。皆様も、皆様の小さなご家族もくれぐれもお気をつけ下さいね。

 

さて、秋めいてきたせいか、わが家のネコたちの抜け毛が増えてきました。ネコも若いうちはせっせと毛づくろいにいそしみますが、年をとると若いころほど努力しない子が多い気がします。

 

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そんな中でもわが家のリュウ(右手前)・・・。もともと小さい頃から、トラ姉ちゃん(左奥)が一生懸命毛づくろいしてくれていたため自分で毛づくろいするという習慣がない?らしく・・・。昨年の10月に、トラが18歳で他界してからというもの、毛がボサつく、ボサつく・・・。

ちょっとブラッシングしただけで毛玉がどっさり・・・。

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トラがいた頃はリュウをブラッシングしても毛玉なんてできませんでした・・・トラ、血はつながってないけどリュウのこと妹か子供みたいに面倒みてました。いつもそばで見守ってました。なんだかいまさらながらトラの愛情を感じてホロリとしてしまった・・・。

 

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しかし、リュウ・・・思い返せば、小さい頃からトイレはしっぱなしで、トラがわざわざ砂をかけに行ったり・・・。ゴハンを食べるのが下手で、トラが心配してリュウが食べ終わるまでジーッと見ていたり・・・。ほんとに心配なとろくさい子です。そんなリュウも一歳年上だったトラと並び18歳です。もうすぐ追い抜くであろう、この頼りない妹を、トラはどんな気持ちで見守っているでしょうか。

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「ああ、心配だわ。あの飼い主が私みたいにちゃんと丁寧にブラッシングしてくれてるか心配だわ・・・。」

そう言ってそうな気がします 

ハイ、ちゃんとやります。

適温、適湿。

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「犬だんご」です。(4頭)暑くないのかな・・・。 

 

空調メーカーのダイキンが、20代から70代の室内でペットを飼っている飼い主さん、男女600人に「ペットが室内で暮らす上での『適温』を知っていますか?」とアンケートをとったところ・・・なんと84.3%が「知らない」と回答したそうです!!!!

 

皆さんは・・・ご存知ですか?ご存知ですよ・・・ね?ドキドキ。

 

動物の多くは発汗して体温を下げることができません。発汗しないといえば、そう、お年寄りもですよね。この時期、連日お年寄りが熱中症で亡くなるという悲しいニュースが流れますが、お年よりも発汗機能が衰えているので特にこのような事故になってしまいやすいのです。発汗がいかに命にかかわる大事な機能かつくづく感じます。

 

動物の適温は室温25~28℃です。さらには湿度が高すぎても熱中症になりやすくなるので、湿度も40%程度におさえる必要があります。このため湿度の下がらない扇風機ではなく、エアコンをかけていただきたいのです。エアコンは空気中の温度を下げる過程で湿度も一緒に下げます。(わざわざ除湿にしなくても普通の冷房でも下がります。)

 

 

ただし、真夏の昼間に25℃に設定してエアコンをかけても、日当たりなどによっては室温がなかなか下がらないこともあります。人が一緒に居て肌がべたつくようなら設定温度をもう少し下げてください。

 

 

たまに「うちの子は冷房が嫌いで・・・」というお話も聞きますが、「好き嫌い」と「命」は天秤にならないはずですよね。嫌いなら違う部屋に避難できるようにしてもいいでしょう。でも冷房の部屋と自由に行き来できるようにして下さい。

 

 

どうかどうか、ちいさなご家族の命のために、しっかりエアコンをかけてあげてください。

がじこ。

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私事ですが・・・去る、5/20にわが家のにゃんこ、がじこが他界いたしました。15歳で慢性腎不全の悪化が原因でした 

がじこは私が大学生のときにもらったにゃんこです。当時、午前中は授業、午後は実習、それが終わると大学の付属の動物病院で診療の手伝いをする毎日でした。実習が終わり、MRIの検査中だったところへ手伝いに入ると、助教授の先生がニヤニヤしながら「そろったな。おまえら、じゃんけんしろ。」といいました。「なんですか?」「午前の診察で肩の外傷がひどいノラの子猫が来たんだけど、見つけてつれてきた人が飼えないってさ。だからじゃんけんしろ。」「それは・・・」「そう、おまえら誰か飼えよ。」「えー!」・・・とまぁ、そんな感じでした。

で、いざじゃんけんするときになって誰かが「負けた人が飼うのってなんかネコがかわいそうじゃない?だから勝った人が飼おうよ。」「うん、そうやな。ええと思う。」「じゃ~んけ~ん、ホイッ」とじゃんけんしたところ、ふだんしょっちゅう負けるのに珍しく私が勝ちました

こうして半ば強制的に子猫は私のネコとなったのですが、肩の傷が骨まで達してて化膿もしていたので毎日洗浄しなければならず、子猫と私の関係は険悪でした。私を見ては「また痛いことするヤツが来た!」とシャーシャー怒っていました。それでもゴハン(もちろん私の自腹です)をモリモリたべ、子猫は見る見る元気を取り戻しました。私は授業前にゴハンをやりに行き、抗生剤を注射、実習後は診療を手伝いながら合間をみて傷の洗浄・・・と多忙になり、子猫の養育のためにファミレスでアルバイトもはじめました。

やがて肩の傷は治り、子猫と私の関係がいい感じになったころ、友人が飼っていた猫「カジ」というネコにそっくりだということで男の子だけど「ガジコ」という名前に決まりました。

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半年後、ガジコの去勢手術は私がしました。それが初めてのオペ執刀です。「だれがやるより丁寧に、かつスピーディに!」と思い、何度も練習したので、先生や先輩に「初めてとは思えないなぁ」と言われました。私が獣医師として働き始めてからも、初めてしたガジコの手術のことはいつも頭のすみにあります。

ガジコとの思い出はそのまま私の大学生活の思い出です。散歩中ガジコが学内の農場で迷子になり、3日3晩探した私に4日目の朝、「ニャー!」といいながら飛び掛ってきた事とか、国家試験の勉強で疲れたとき、うたた寝をしていた私にガジコが生まれて初めてゴキ〇リを採ってきてくれて、わたしが飛び上がって喜んだ(?)こととか・・・。

ガジコは私にとって特別なネコで、何かにつけて「やっぱり獣医になってよかったな。」と思わせてくれました。そしていつも私の最上級の「癒し」でした。

15年前、ガジコがケガをしなかったら・・・オジサンが見つけてくれなかったら・・・治療費がかかる大学病院に連れてこなかったら・・・先生が大学で引き取ると言わなかったら・・・私がじゃんけんに負けていたら・・・どれか一つでも違っていたらガジコと出会っていなかった、こんな風に思い出にもならなかったんだと思うと、本当に動物との出会いって縁だな、不思議だなと思います。

幸運な出会いに心から感謝します。

幸せな15年間をありがとう、ガジコ。

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頂き物の「いくら」のラベルを貼られて不満顔のガジコ。

 

換毛期!

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急に冷え込む日があったりもしましたが、やっと春らしい気候で安定してきましたね。みなさま、新年度の体調は万全ですか? 私は人見知りな性格なので4月といえば「緊張」の月でした~

さて、そんな話はさておき・・・

春になると動物たちは毛が生え変わり始めますよね。「換毛期」というやつです。うちの猫たちも今月に入ってから急に毛が抜け始めました。換毛期に欠かせないのは「ブラッシング」ですよね。うちの猫たちはみんなブラッシングが大好きです。

のどごしは、最近お気に入りの寝かた「片手落とし!」(←院長命名)で熟睡中でも・・・

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「ブラシするよー!」と一声、こえをかけると・・・

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パカッ!っと目覚めるほど好きなんです。 うれしすぎて変顔になります。

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で、そうこうしてると「ブラシ待ち」の行列が!!!

行列.JPG

 

順番を間違うと、ふだんケンカなんて一切しない我が家の猫たちが、割り込んだ子に高速パンチをお見舞いするので・・・順番を覚えておかなければいけません。くわばら、くわばら。全員をとくころには腕がワナワナすることもありますが、この時期にブラッシングをしっかりすれば毛玉ができて皮膚炎に・・・なんて心配も無用ですから毎日せっせととくようにしています。

「ふだんブラッシングなんてさせてくれないわ」という子には、はじめ猫が大好きな顔周りだけとくことをおすすめします。顔周りは気持ちいいみたいなので、比較的すんなりいくことが多いです。で、日数をかけて少しずつ範囲をひろげるといいですよ。

猫も若い頃は自分で毛づくろいも丹念にしますが、高齢になってくるとサボりがちになりますし、日々のブラシで体のできものなどに早く気づくこともできます。ぜひやってみて下さいね。

kawaii♪.JPGみなさま、かわいいチョコをありがとうございました。

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いつもお気遣いいただいて恐縮です。

そして何よりうれしかったのは、今年・・・チョコを誤食した子が来なかったこと!!

動物損保のアニコムの調査では2月はチョコレートの誤食が他の月の何倍にもなるんだそう。

しかもこの時期は普段よりカカオの含有量の多いチョコが出回っており、

症状が重症化する傾向にあるのだそうです。

動物は甘いものが好きなので、2月に限らず注意してあげましょうね!

さて、2月に入って猫尿路閉塞の来院が急激に増えました。

冬場は飲水量が減り、尿が濃くなりやすいのですが、それにともなった尿結石の病気が増える時期です。

症状は、何度もトイレに行くが何もでない。そわそわしてマタをなめてばかりいる・・・などです。

よく「便秘みたいです。」という飼い主さんがいらっしゃいますが、猫は人間のような便秘にはなりません。

おしっこが全く出せない「完全閉塞」になると1~2日ほどで亡くなってしまいます。

「今日はよくトイレに入ってるのを見るなぁ」と思われたらすぐに病院にご相談ください。

獣医療の弱点。

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大変ごぶさたしております。先月末にわが家のがじこが体調不良でブログ更新する気分になれず、一ヶ月も不精してしまいました。

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がじこは現在14歳です。数年前から慢性の腎不全を患っています。

先月末、急に食事もとらず、寝てばかりになりました。「腎不全のせい?」と思ったのですが、血液検査で数値はやや高いものの、普段とほぼ変動していませんでした。がじこは腎不全のほかにも以前から極小の腎結石があり、もしやと思ってレントゲンを撮ったところ極小結石の一部(かけら?)らしきものが腎臓を出発し、尿管を下っていそうなレントゲン画像でした。

どうしてこうも「らしきもの」「下っていそう」などとあいまいなのかといいますと、あまりに小さすぎて「間違いなく結石だ!」と言えるほどクッキリとは映らないからです。

ヒトは米粒サイズの腎結石の尿管降下でも立っていられないほどの激しい痛みを感じます。ネコも痛みはおそらく同様にあるでしょう。しかし、がじこに「痛いの?」と聞いてみることはできません。

そう、獣医療の弱点とはすなわち「患者本人に聞けないこと」です

よく「話せたら聞けばすむんだけどなぁ・・・。」と思いますが、まさに今回はそんな気持ちでした。ひとまず、そのほかの検査には全く異常が見られなかったので、腎結石をターゲットにして点滴や痛みの緩和などの対症療法をすることにし、幸い吐き気はないので、フードは無理やり食べさせることにしました。

で、闘病すること約2週間・・・

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急にスイッチが入ったように元気になり、フードもよく食べるようになりました

あああ、よかった!! 

ちなみに腎結石のかけららしきものはどうなったかと言いますと・・・

さらに下流へ行ってましたがまだありました 今後も要注意だなぁ。

ねこのルンバ♪

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ウンザリするほど暑い日が続いていますね

皆さま、ちゃんとエアコンつけてますか?

どうぶつが苦手な湿度を下げるにはエアコンは必須ですよ

さて、私事ですが今月の初めに誕生日をむかえました。

「30歳をこえると誕生日がうれしくなくなる」とは聞いていましたが・・・本当ですね

でも、こうして日々、健康で過ごせていることには心から感謝です。

先日そんな私に父、母、妹から連名で誕生日プレゼントが届きました。

あのロボット掃除機「ルンバ」です! ヒョエー!ありがたやー!

ご近所のことを思うと帰宅後、夜おそくに掃除機とかかけにくいんですよね。

で、さっそく試したのですが・・・イイですネコの毛とかばっちり取れます。

さらには以下のような面白いものが見られます。

ルンバ1.JPG

ルンバ2.JPG

ルンバ3.JPG

ルンバ4.JPG

ごみが取れる上、 めちゃくちゃたのしいです。おもしろいもの(?)をありがとう

ちなみにもっとおどろいたのは高齢メンバーたち の反応!

むしろ面白がって後ろをついて回ったり、パンチしてみたりと完全に遊んでました。

ううむ、年の功なのか・・・順応性がすごいです

東大阪(瓢箪山)の動物病院「ライカ動物病院」は人と動物の楽しい生活をお手伝いするホームドクターを心がけています。
当ブログは東大阪(瓢箪山)の
動物病院「ライカ動物病院」
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