にゃんこ: 2010年7月アーカイブ

こんくる.JPG暑い日が続いていますが皆様、ご無事ですか?「ご無事」とは大げさに聞こえるかも知れませんが、熱中症はめまいがしてぶっ倒れて・・・でも水かけたら治る!・・・なんてドラマだけの話で、実際は急な血圧低下から呼吸停止、心停止を起こして救急の処置をしても死に至る…という恐ろしい病気…いや事故です。実際、今月に入って何件もワンちゃんが熱中症で亡くなった話を聞きました。

 

ウチの病院では口をすっぱくして注意してる効果か、幸い今年はまだ倒れるほどの熱中症になった子は居ませんが、十分に注意しましょう。何度も言ってるし、書いていますので耳(目?)にタコかも知れませんが、動物は人のように汗をかいて体熱を下げる仕組みがありません。これは大変大きな違いです。

動物は暑いとき、せいぜい体をなめて汗の代わりにしたり、ハァハァと息をしてその蒸発で体温をさげる程度。この「蒸発」がスムーズにいかない湿度の高い日はうまく体温が下がらず、熱中症の危険が高まります。

 

ですから必ず、温度と一緒に湿度も下げるようにしてください。窓を開けての「風通し」で涼しいのは人間だけです。それでも「冷え性だからエアコンはイヤ」などと言う方は、冬物のあったかーいセーターと厚手のズボンを着て、ぜひ汗をかけない動物のキモチを味わってみてください。その格好で「窓際は風が通るから涼しい~」と思えますか? 汗をかかないということはそういう事なのです。